大阪大学理学研究科化学専攻(有機化学) 令和2年大学院入試解答

大阪大学大学院

過去問のリンクはこちらhttps://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/graduate/chem/admission/exam/R2CH-BL.pdf

化学 [3-1]

問1

問2

1) (2R)-クロロ-3-フェニルプロパン-1-オール

2)

問3

F > B > C > E > D

問4

より大きなpKa値を与える共役酸、つまり酸としての働きが弱い → より強い塩基を選択すればよい。

1)のピロールは非共有電子対が、芳香族性をもたらしているため塩基として働かない。

2)のアミドのN上の非共有電子対はカルボニル基上へ非局在化しているため、塩基として働かない。

3)はp位にニトロ基があるとNH2上の非共有電子対がニトロ基まで非局在化するため、塩基としての働きが弱まる。

化学 [3-2]

AはSN2反応による生成物。

Cはジチアンを用いたカルボニル化合物の極性転換がカギ。

Dはおなじみのグリニャール反応。

F,Hは一級アミン合成で有名なガブリエル反応。

化学 [6]

問1 

Aは過ヨウ素酸をもちいたジオールの開裂反応。詳細な反応機構はケムステ参照

https://www.chem-station.com/odos/2009/06/malaprade-malaprade-glycol-oxi.html

BはWittig反応。反応機構わかりやすく解説してます。

https://cocorosentaku.com/wp-admin/post.php?post=327&action=edit

Cは四酸化オスミウムを用いたアルケンのシン選択的なジオール合成。詳細な反応機構はケムステ参照。

https://www.chem-station.com/odos/2009/06/-dihydroxylation-with-osmium-t.html

問2

シス体の生成物

問3

アセタールの脱保護に続く、分子内環化反応。6員環ができそうな気もするけど、後続の反応生成物からおそらく5員環生成物ができそう。

問4

阪大生にはかんたんかも。

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